国立音楽大学から楽しそうなオープンキャンパスの案内が届きました。昨年、スクール出身の生徒が進学した縁もあって、どんな学校なのか気になるところです。AI時代を生きる世代にとって、何を学んで、どんなスキルを身につけるのか。ワクワクする反面、悩ましくもあります。
機械やAIに出来る事は任せて、人間はもっと人間らしく生きる。そんな豊かな生活への欲求が技術革新を起こしてきました。大きな変革期を迎える今、音楽を専門に学ぶ人が増えてもいいんじゃないかなっと思ったりします。明日、28日にヤマハ西新センターにて進学ガイダンスが行われるそうです。
なかなか触れる機会のないホルン。その魅力を知ってもらうために、音の仕組みを説明するコーナーを考えています。ホルンは長い管を巻いたような作りをしていますが、その長さは実に3.6メートル。実寸を見て欲しくて同じ長さのホースを調達しました。すると、どうでしょう。まるでホルンの音色が再現できるではありませんか。ここからはさすがプロのホルン奏者。ホースを使ってベートーヴェンのホルンソナタを吹いています。あまりの驚きに出演者全員のカメラが集中した瞬間でした。
音楽の贈り物の見所の一つ、世界のアーティストと子供達の共演。警固教室では連日リハーサルが行われました。今年の生徒出演枠では小学5年生の女の子、小学3年生の男の子が登場して、会場を沸かせました。最初は3拍子のリズムをキープするのが難しくてバイオリンと合わないところもあったのですが、2回のリハーサルで見違えるように上達しました。写真はグリークのアニトラの踊りで共演したまさこ先生と、偉大なマエストロ、アレクサンドル先生と一緒に。とても明るくエネルギッシュに指導してくださった先生方に感謝です。急遽トライアングルで参加することになった妹ちゃんもよく頑張りました。
ヴィヴァルディ、クープラン、バッハ。バロック後期に活躍した巨匠達の作品を12月21日の「音楽の贈り物」で取り上げます。それぞれイタリア、フランス、ドイツとお国柄も様々な中で独自のスタイルを確立していった巨匠達。ヴィヴァルディはピアノ曲としては馴染みが薄いかもしれませんが、クープランのクラブサン(家庭用のチェンバロ)のための作品はレッスンでも活躍しています。ヴィヴァルディといえば、知っておきたいのはバイオリン協奏曲。当時まだオペラの脇役だったバイオリニスト等の楽団員をステージの中央へ送り出したのがまさにヴィヴァルディ。有名な「四季」からコンサートでは「冬」の第1楽章を演奏予定ですので、お楽しみに。
一ヶ月後に迫ったコンサート「音楽の贈り物」のプログラムが決まりました。全半はドイツ、フランス、イタリアのバロック時代の巨匠達の作品でしっかりと構成し、後半には各国の楽しい舞曲が登場します。まさに音楽で世界を旅する贅沢なプログラムとなっております。
けやき通りからほど近い、赤坂の住宅地に佇む一軒家カフェ「豆豆的花」が今夜の舞台。20名のピアノ愛好家が集い、コーヒー片手に古いアップライトピアノを取り囲んだ。「今年からピアノ教室に通い始めた6才の娘と一緒に、昔習ったピアノを楽しんでいます」「来週に迫った大人のピアノコンクールへ向けて頑張っています」参加の動機は様々です。演奏前の緊張した面持ちとは対照的に、弾き終えた後の晴れやかな笑顔が映える。ピアノというと幼い頃、毎日の練習に挫折したほろ苦い経験を持つ方も多いだろう。だからこそ、再び鍵盤に触れた時に込み上げる思い出の一曲が懐かしい。一人で向き合って来たピアノもこうしてオシャレなカフェの雰囲気の中で聴き合う楽しみもある。福岡のピアノ交流会《めんたいワルツ》からまだまだ目が離せない。
ひとくくりにクラシック音楽といっても時代ごとに様々なスタイルがあります。例えばモーツァルトとベートーヴェンは「古典派」、ショパンは古典派の後に続く時代「ロマン派」に属する作曲家です。
今回はコンクールを活用してやる気を引き出す方法について考えてみます。コンクールにチャレンジすると目的意識を持つ、練習量が増えるといった良い効果があります。実際に生徒達の様子を見ていると、練習量は2倍くらいに増える傾向がありますし、夏休み期間は3倍くらいになる場合もあります。一生懸命に練習した結果、賞をもらえたりすると自信に繋がり、ピアノへのやる気も湧いてくるでしょう。ここまで聞くと、いいことばかりのように見えます。ところがメリットがある反面、心配なこともあります。
他者と比較されることで自信を失う、練習超過の反動で燃え尽き症候群になってしまうなど、コンクールがネガティブに作用することもあります。人は評価されることを望む生き物。これから伸び盛りの時期を迎えるのに、音楽への興味を早々と失ってしまうのは残念なことです。 そんな反動を防ぐために、私達はコンクールを申込む前に「審査結果がダメでも落ち込まない」という宣言をさせています。教育的な視点に立てば評価に関わらずコンクールを通して成長することが一番大切なのです。
では、どうすればやる気を引き出すことが出来るのでしょうか。
私達はコンクールを自立への一歩と位置づけるようにしています。例えば、基礎をしっかり鍛えるためにバッハやブルクミュラーが課題曲のコンクールを受けよう。弾いてみたかった曲にチャレンジするために自由曲で受けられるコンクールにしよう。譜読みの力を鍛えるために複数課題曲のコンクールを選ぼう。このように目的意識をはっきりさせることで、自立を促すことが出来ます。
ピアノの練習だけではなく、作曲家や曲の背景について調べてみることも重要です。作曲家の伝記を一冊読む、課題曲と同時代の曲を5曲仕上げてみるなど、モチベーションを高めるアイディアを考えてみて下さい。ピアノレッスンは長期戦ですから、息の長いやる気の引き出し方がカギになります。コンクールを検討されている方は是非今日のお話を参考にして下さい。
連日、35度を観測する猛暑が続いています福岡ですが、熱中症にはくれぐれも気をつけたいところ。スタインウェイのフルコンサートグランドが鎮座する地下深くのスタジオにて、涼しげに音楽に耳を傾けます。今日は小3以下の子供達が演奏しました。中には初めて人前で演奏する子もいて、弾き始めるまでに泣いたりモジモジする様子も見られましたが、無事全員が弾ききることが出来ました。この試練を乗り越えると、今後の伸びが変わります。後半には、この夏にコンクールを控えている高学年生が演奏しました。会場の雰囲気もピリッと引き締まって、時折感嘆の声が聞こえていました。 おさらい会の後、夜には赤坂のカフェにて「めんたいワルツ」が開催されました。真夏のピアノデイを駆け抜けた一日でした。
4月、5月と時が過ぎて、気がつけば梅雨入りの福岡。運動会の練習が続いているため子供達は日焼けを重ねてやってきます。2ヶ月の間に「ピアノを辞めようと思う」といった相談が2件ありました。3月の発表会を終えて気持ちの変化があったり、新学期の疲れがあったり。ピアノのレッスンは長期戦です。良い時期もあれば、悪い時期もあります。ずっと波に乗り続ける子供はいませんから、波から落っこちたらまた戻してあげる。その繰り返しを経て、生徒は自らの力で波に乗れるようになり、自立をしていくのだと思います。
相談があった生徒さんは2人とも年齢が小さく、まだまだこれからという時期です。「家庭での練習」という壁はありますが、彼らにはたくさんの可能性があります。親御様とよく話し合い、レッスンの内容、宿題の量、生徒との接し方などを変えて様子を見た結果、今は調子を取り戻しつつあります。
今回は親御様から事前に相談があったので、一緒に解決策を考えることが出来ました。やはり家庭との連携が大切だと実感しました。習い事としてのピアノにはいつか終わりが来ます。ただ、私たちはピアノを辞めても音楽を辞めない生徒を育てたいと考えています。音楽を辞めないというのは、音楽に対する興味を持ち続けて、人生を豊かにする事と同じだと思います。
ピアノが弾けたら、人生がきっと豊かになる。
長きに渡り日本のピアノ教育に大きな影響を与え続けているブルクミュラーについて、あなたはどれくらい知っていますか。今回のセミナーでは日本におけるピアノ教育の受容史について触れながら、ブルクミュラーの魅力を再発見し、レッスンでの活用法について解説します。指導者の方はもちろん、親御様のご参加もお待ちしています。
6/13(水)11:00-12:00
会場:警固教室(福岡市中央区警固2-15-7-203)
参加費:2,500円
セミナー講師:望月
*セミナーでは「ブルクミュラー25の練習曲」を中心にお話しますので、楽譜をお持ちの方はご持参ください。
可愛らしく並んだ小さな手と、それより少し大きな手。発表会では兄弟姉妹の連弾も見所の一つです。伴奏はワルツのリズムのように軽やかに。メロディはぶつぶつと途切れることなく、なめらかなレガートで。間違えた箇所は、何度も何度も繰り返して練習します。さて、明日はどうなることやら。モチコピアノスクール発表会はあいれふホールにて15時半開演です。
先日、福岡市図書館で思いがけず手に取った「あの日ショパンが見た風景」というエッセイ本。作者が実際に訪れたショパン所縁の地で、思い巡らす紀行文です。ショパンの曲を弾く機会は多々あれど、あまりショパンの人生を知らない。私を含めて、そんな方に強くお勧めします。軽快なエッセイに写真が沢山添えてあって、パラパラめくるだけで楽しい一冊。ショパンが毎朝ショコラを飲んでいたと知り、真似してみようかな、と思ってみたり。
作曲者 | 曲名 | |
プーランク | 即興曲 エディットピアフを讃えて |
大人な曲です。シャンソンに憧れてみよう。 シューベルトを讃えて、という曲もある。 |
ベートーヴェン | ソナタ第8番「悲愴」より 第2楽章 |
言わずと知れた、ベートーヴェンの傑作バラード。 息の長いフレーズで、深遠さを追求したい。 |
ドビュッシー | ベルガマスク組曲より「月の光」 |
聴き易く、弾きにくい曲です。 音色のバランスを整えて、極めて美しく。 |
シューベルト | 即興曲 op.90-2 |
からかうようなスケールが続きます。 中間部はめりはりをつけて。 |
作曲者 | 曲名 | |
ブルクミュラー | タランテラ | 毒グモに由来する舞曲との説も。アグレッシブに表現しよう。 |
湯山昭 |
お菓子の世界より 「金平糖」 |
メルヘンの世界を音で表現できるかがカギ。 |
ビール | ソナチネ op.57-1 | ? |
田中カレン | 星のどうぶつたちより「星のうた2」 | 邦人による現代曲は取り組みたいところ。こちらも代表格になってきました。 |
マイカパル | つかの間の幻 | ウクライナの作曲家。同タイトルでスクリャービンの名作があります。 |
テレマン | アレグレット | 親しみやすいメロディはテレマンの妙技。右手、転びやすいので注意。 |
作曲者 | 曲名 | |
ブルクミュラー | せきれい |
お馴染み25の練習曲から。 軽やかなリズム感と、スタッカートを含む明瞭なタッチが必要。 |
平吉毅州(たけくに) | はつかねずみの運動会 | 研究中です・・・ |
グルリット | 狩の曲 |
ロマン派時代の作曲家。 ブルクミュラーに続き、ピアノ教本の定番を確立。 |
三善晃 | 浜百合の恋 | 三善節とも言える哀愁漂うメロディーとポリフォニー。 |
バイエル | 67番 | 弾きたい方はどうぞ。 |
クラーク | マーチ |
バッハへの導入として編集されたプレインヴェンションからの選曲。 マーチに関してはポリフォニーの要素は薄く、譜読みは簡単。 |
色々なスタイルの曲に触れることは、子供たちの興味を引き出す上で大切です。カラフルな色彩、透明感のある響きが楽しめる曲集「カイエ・ドゥ・ルモワンヌ」ドイツ的なきっちりした和声で書かれた作品とは異なり、スケッチのように即興的な音楽になっています。1巻(黄色)は導入期からブルグミュラー程度の難易度で弾けるので、発表会の選曲でとても役に立ちました。これから2巻もたくさん弾いていきたいと思います。明るい色のかわいい表紙も気に入っています。
福岡の冬としては珍しく雪がちらちらと舞い降りて来ました。朝のレッスン室は冷んやりとして、鍵盤に触れるのが億劫になるほど。スマホのお天気情報を観ると、外の気温は0度近くまで下がっています。
音楽の贈り物 2017の終演とともに、一年間のスクール活動も幕を閉じました。12月は瞬く間に過ぎてゆき、30日になった今日、ようやく先週のコンサートの写真をめくる気分になりました。さて、いろいろあったけれど、来年にはモチコピアノスクール創立5周年を迎えます。
午前中のホールリハーサルが終わりました。舞台袖の動き、ナビゲートのタイミング、細かい演出の確認までざっと2時間でまとめました。撮影の打ち合わせもバッチリです。午後は調律が入り、バレエと合唱団のリハーサルを済ませたら18時半会場。合唱団がまとまるかが、最後まで心配なのですが。普段はリラックスムードの出演者たちですが、いよいよ、緊張感が出てきた様子です。
いよいよ明日、世界を舞台に活躍するアーティスト達がロシア、シンガポール、イタリアから来日します。明日からは一部レッスンはお休みとなり、本番へ向けてのリハーサルと準備に注力します。初めての取り組み、バレエとのコラボも楽しみです。今年もピアノを習っている子供達はもちろん、クリスマスの思い出に、たくさんの方へ音楽の贈り物をお届けします。チケットのお問合せ
今日はソラリア天神にある LOVE FM でラジオ収録でした。毎週日曜7〜8時放送の「滝悦子のマイブックストーリー」人は誰しも心に残る一冊があるもの。その本について、一時間じっくり語る向学情報番組となっております。さて、選んだ1冊とは。子供時代、留学時代の話も交えてご紹介しました。番組冒頭ではハイドンのピアノソナタよりアレグロが放送される予定です。是非、オンエアをお聴きください!
12/17(日)7〜8時 LOVE FM 76.1MHz
ある小学1年生の男の子が「レッスンに一人で行きたい」と言い出したので、お母様には終了時間にピックアップしてもらい、1人でレッスンを受けてみることに。その日はやる気も十分で、受け答えもハキハキ。高い集中力が最後まで続きました。「これなら1人でも大丈夫だね」と先生から褒められて、意気揚々と帰っていきました。ところが、いつまでもうまくはいきません。レッスンを始めるまでぐだぐだしたり、挨拶が雑になったり、宿題を忘れたり。家庭での細やかなケアのためにも、小1では保護者が同席したほうが良いでしょう。小3くらいまでは同席が必要だと思いますが、「ひとりでやりたい」という気持ちは、自立心の現れなので、前向きに考えていいのです。肝心なのは習い始めです。保護者が同席してレッスンで習った内容を家庭でも繰り返す。1〜3年くらいの期間は大変だと思いますが、後がずっと楽になりますから是非頑張ってください。
スクールの講師がピアノコンクールの審査員を務めます。
10/3 日本クラシック音楽コンクール 福岡本選
11/5 九州国際バッハコンクール 福岡予選
近年のコンクールは多様化し、目的に応じて参加者が選ぶ時代になっています。受験を考えているコンクールをあらかじめ下見しておくとよいでしょう。モチコピアノスクールではコンクールには慎重に取り組んでいます。競争意識よりも、音楽とピアノへの純粋な好奇心こそが豊かさを育むからです。とは言え、コンクールには人の関心を惹き付ける力があり、実際に参加してみると貴重な経験を得られることもあります。親御様からコンクールの相談を受ける時には、参加を決める前にしっかりと話し合い、結果に関わらず受験後もピアノを楽しく続けられるように努めています。今回の審査を通して、出来るだけ子供たちのは励みになるようなメッセージを伝えられたらと思います。
ピアノの練習が嫌いな理由の1位はズバリ、譜読みが面倒だからだと思います。心当たりはありませんか。お母様にとって毎日の練習にどのように付き添えばいいのか、素朴な疑問だと思います。そんな時は是非、次の3つに気をつけて練習を見てあげてください。
①リズム
②音程(ドレミ)
③指使い
②の音程が間違っていたら、誰の耳にもすぐに分かると思いますが、①のリズムは意外とルーズになりがちです。音楽はリズムから、と言われるほど、リズムは大切な要素になります。そして、③の指使いも大切です。楽譜に書かれてある指使いの指示を見落していても、音楽的には問題なかったりします。でも、何の指でも良い訳ではありません。実は指使いはとても奥が深く、音楽性と密接な関係があります。書かれてある指使いが全て正しい訳ではありませんが、型を学習することで将来の伸びが変わってくるのです。とくに小学校低学年くらいまでは、上記の3つに気をつけてお子さんの練習を丁寧に見てあげて下さい。
オランダのヒーローがコラボした絵本。アムステルダム留学時代に親しんだお二人と再会しました。ミッフィーとお話しながらたくさんの名画が登場するという設定です。
「この おんなのこは だれかしら」娘さんかな。奥さんかな。お手伝いさんかな。
「きれいな あおい ぬの。あかい くちびる。ひかる しんじゅの みみかざり」
絵を見ることで物をよく観察して想像する習慣につながるような気がしました。巻末には各ページに掲載されている絵のキャプションがしっかりと書かれていて、とても勉強になります。
年中さんから小学2年生までの子供達を集めて、夏のおさらい会をしました。夏休みに入ってのんびりしたい時期ですが、子供達には一週間ほど頑張って練習してもらいました。
まずは、音出しリハーサルから。スタインウェイ D-274。世界で一番いいピアノだよ、と話すと、みんなのやる気もグンっとアップ。いつものグランドピアノよりずいぶん長いですね。
さて、警固教室のベビモ倶楽部を覗いてみましょう。生後7〜8ヶ月の赤ちゃんたちが続々とピアノのお部屋にやってきます。同級生がなんと4組!今日はクラシック中心のプログラム。中でもドビュッシーの「月の光」には「ピアノの音に癒された」とお母様たち。赤ちゃんたちは好きな格好で音楽を丸ごと体験しています。ピアノや木琴のおもちゃも楽しそう。次回は9月の開催を予定しています。
子育てママのコミュニティー「ベビモ倶楽部」では赤ちゃんと一緒に聴ける親子ピアノLIVEを開催しています。宮木先生によるアレンジの効いたピアノ演奏をお届けします。カスタネットや鈴を鳴らして、ちょっと興奮気味の赤ちゃんたち。床に寝転がって聴くのも気持ち良さそうです。音の振動が伝わっているかな。楽しいイベントに育てていきたいと思います。
連日続いた大雨も過ぎ去り、夏も本番。子育てママの皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、新企画、親子ピアノLIVEのご案内です。お歌、手遊び、そして何と言っても親子で生のピアノ演奏が聴ける贅沢な時間となっています。
7/20(木)11:00- 井尻教室(明日です!!)
7/22(土)11:00- 警固教室
参加費:親子で500円
リリコちゃん(年長さん)は3月に重田先生のもとレッスンをスタートしました。ドレミに拘らずに表現の幅を体感することから始まります。椅子に座って始める必要はありません。ぞうさん、うさぎさんに例えて、音を大きくならす、小さくならす。鍵盤の端から端まで、両手で行ったり来たり。それから、先生が次々に鳴らす音を探し当てる遊びなど。
ピアノを前に小さくならないこと、気持ちを解放することは導入期からとても大切なことです。今は半音階のスケールを特訓中の様子。88鍵を何秒で弾けるか、ストップウォッチでタイムを測って盛り上がっています。別れ際にはニコッと笑って手を振ってくれました。7/29 にはピアノを始めたばかりの生徒さんも含めておさらい会をします。どうしようかな、と迷っている子も多いですが、曲が仕上がって来たら「大丈夫、やってみよう」と背中を押してあげるつもりです。
東京へ引っ越すことになったアイリちゃんと最後のレッスン。別れの時は寂しいもの。慣れ親しんだ家、幼稚園、公園、友達や先生。それぞれにさよならを伝える日が来ます。 ピアノとのお付き合いは長く、始まりは2才の頃。お母様には、小さいうちに音楽に触れさせたい、との思いがありました。私からは、出来るようになる事を目的にしないで、4才になるまでは気軽にレッスン室に遊びに来て下さい、とお伝えし、試行錯誤のレッスンがスタートしたのです。2才の子供にとって30分はとても長く、つまらないと直ぐに退屈してしまいます。眠い日もあれば、気分がよくない日もありますが、それでも休まずに通ってくれました。今年の発表会で弾いたハイドンの時計交響曲。メロディーを聴けば、アイリちゃんを思い出すでしょうね。練習は嫌がっても、レッスンは好きだったから続けられた、とお母様。「こんな時もあったんですよ」と見せて下さったのは、3年前、第一回目の発表会で一緒に舞台挨拶をした映像です。ちょろちょろステージを動き回る姿を見ると、あれから本当に大きくなったな、と実感しました。たくさんの楽しい時間をありがとう。これからも子供達の成長と共に、スクールも歩み続けます。
チェロという楽器にどんなイメージを持っていますか。癒される、大人な感じ、艶っぽい。ピアニストに様々な個性があるようにチェリストも十人十色。ワン先生は中国の大連に生まれ、若き日にはウィーン、カルフォルニア、東京と渡り歩いた名手。伸びやかでほのかに渋みを帯びた高音は眩く、重低音が鳴ればまるで大地がごごうっと動くかのような感覚に陥ります。まさに大陸的ともいうべき器の大きな演奏家だと思います。5/2 に開催するチェロとピアノのコンサートはかなりコーナーを攻めた内容です。聞き馴染みのある名曲も2、3曲は弾きますが、プログラムはロマン派にチェロあり、と言わんばかりにロマン派で固めてあります。この機会にどっぷりと純クラシックの魅力に浸ってみてはいかがでしょうか。
肌寒い日が続いたせいか、桜並木はまだ色づいてはいませんでしたが、天気には恵まれて清々しい気持ちで会場入りしました。演奏は年齢順に進み、かわいい姿から次第に成長していきます。舞台袖ではいつもと違うワクワク、ドキドキを楽しむ子供達。演奏が進むにつれてコンサートらしく、しんと静まり返る楽屋。音の行方を真剣に追う聴き手たち。私にとって発表会は成果を確認する場ではありますが、学びの要素以外に、音楽を遊ぶ、味わうといったところが大切だと感じます。音楽はお子様の自立を助け、人生の節々で幸せな瞬間を与えてくれるでしょう。
ピアノを弾く姿がお似合いの年中さん。バイオリンやチェロは子供サイズの楽器がありますが、ピアノは大きいですね。レッスンにやってきたミナミちゃんにとって、大きなピアノはすっかりお友達です。先生との会話も弾み、なんだか楽しそう。「宿題以上の事をやってくるんです」と藤島先生。「発表会の曲を聴かせて」と話しかけると、照れくさそうです。おいとましようと席を立つと「じゃあ、最後まで聴いて」と明るい音で演奏を披露してくれました。4才になる頃にピアノをスタートしてから、初めての発表会になります。本番ではどんな音が飛び出すのでしょうか。
発表会まであと3週間。だんだんレッスンにも緊張感が出てきました。「発表会まであと何日?」「今の演奏は良かったけど、もっと良くなる?」「今の演奏は何点だと思う?」本番を意識した言葉に変わっていきます。ご紹介するのはアイちゃんとレンくんです。昨年に続いて兄弟揃っての発表会です。それぞれソロを1曲と連弾を1曲練習中で、連弾はロシアピアノスクールから「森の中の少女」を選びました。哀愁を帯びた美しいメロディーです。ロシアピアノスクールの中には日本の幼児向け教本では聴くことがない豊かな心情が描かれていて、子供達は音楽を通して様々な感情を体験します。連弾ではお姉さんのアイちゃんが弾き始めの合図を出して伴奏します。レン君はその伴奏に乗って気持ち良さそうに両手で一本のメロディーを紡いでいきます。家が近いので、2人だけでレッスンに来ることも多く、帰り道では横断歩道でいつもアイちゃんがレンくんの手を握ります。仲良し兄弟の息の合った演奏を期待しましょう。
先日、調律師さんと食事をした時に音響についての話になりました。その話の中で井尻教室の音響は極めて珍しく、他では見た事がないと話してありました。確かに、ヨーロッパの石造りの家で経験した響き。ピアノの音だけではなく、部屋に反響する「響き」を含めて聴くことができる貴重な空間だと思います。経験を積むにつれて音に影響を与える事には敏感になっていきます。例えば温度と湿度。天気が違うだけでピアノの響きは違ってきます。今の季節は空気がからっとしていて、一年の中ではヨーローッパの響きに近く気持ちのいいピアノの音がします。ただ、今は4月の発表会と5月に開催するコンサートの準備のため、ピアノを聴く時間がほとんど一日ということもよくあります。
ちょっと耳がつかれ気味ということで、気休め程度にピアノにかぶせた布。インテリアにもなり、音による疲れを軽減してくれます。単に耳休めのつもりでしたが、この布のお陰で基音のよしあしが分かりやすくなって音の指導をする際に一役かっているのです。音はまるで生き物。調律が変われば、部屋が変われば、天気が変われば。そしてこちらの気分まで変わって。とらえ所のない、奥深い世界なのです。
年長のリオちゃんにとって今年が2度目の発表会です。親御様のサポートのお陰で、とても安定感のある成長をしています。担当の先生が変わった事がありましたが、人懐っこい性格で今では先生たちみんなと仲良しです。今日は手がふにゃっとならないように、手首の高さ、指が鍵盤に触れる角度、親指の位置など細かな指導が入っています。発表会の曲は順調に仕上がっています。あと1ヶ月で細かい表現のところまで詰められるか、リオちゃんの課題となっているのです。成長に合わせて、ハードルは上がります。色々な性格の子供達がやって来る中、リオちゃんとの時間は先生にとっても落ち着ける時間なのだそうです。
発表会に出演するユウマ君は、連弾曲「ラブミーテンダー」に挑戦しています。1年程前から通っている早生まれの年中さんです。レッスンを始めるにはまだ幼かったので、一緒に体験へ来たお兄ちゃんから先に始めるようにご提案しました。お母様はユウマくんの音楽好きな素質を感じていらっしゃるご様子で「それでも、是非一緒にお願いします」と言われたので、お受けしたのでした。始めのうちは机の下にもぐったり、教室のものをあれこれ触ったりして、レッスンに集中する気配がありません。おふざけが大好きで、さてどうしたものでしょう。幼児教育の初心に返って、まずはレッスンのルール作りから。始めと終わりの挨拶は丁寧に。お話をする時はよく目を見て。活動の切り替えを早く。無理してピアノを弾かせない。子供を信じて待つ。これらの基本を意識してコツコツとレッスンに取り組む流れを作っていきました。
今年一番の寒波が襲来。午前中は体が温まらず、指先の動きもままならず。ああ、春が待ち遠しい。3日間がお休み中に、今年の発表会のことやこれからのスクールの展望について考えていました。ホールで開催する発表会は今年で3回目を迎えます。昨年に行ったイベントを振り返ってみると、3学期末がふくふくプラザで大発表会。1学期末が新入生のおさらい会。2学期末には海外からゲストを招いてのコンサート「音楽の贈り物」と続きました。教室を設立した当初は小さなグループ発表をやっていたので、年に一度の発表会を「大発表会」と名付けていましたが、今年からは「大」の字をとって普通に発表会を行います。
ゲストはチェリストの原田哲男さん。仙台フィルハーモニー管弦楽団と九州交響楽団で首席チェリストを歴任された名手です。子供達の活躍もさることながら、今年の出演者を見てみると中高生の部が分厚くなっていることに気がつきます。シューベルトの即興曲、ショパンのスケルツォ2番、ベートーヴェンのソナタ。可愛らしさと、逞しさを。3回目の発表会は子供達の成長と音楽そのものを純粋に楽しんで頂けるコンサートに仕上げたいと思います。
アンコールで登場したモチコ合唱団。世界の音を肌で感じよう、と子供達に声をかけて、今回限りの合唱団を結成しました。稽古は2回の合同練習と、本番直前のリハーサルのみ。元気な声で、最高の歌声を披露してくれました。本当に子供の持っている一回の集中力には感嘆してしまいます。
「音楽の贈り物」が開演。ナビゲ―ター役の西村さんの登場です。ピアノとバイオリンの歴史、楽器の基本的な構造を分かりやすく解説しています。実際にストラディバリや西村さんのバイオリンにも使われているイタリア産のスプルース材が登場し、お客様は手に取って感触を確かめている様子。
夕方から弦楽器制作家の西村さんと奥さんがリハーサルに合流。クレモナからの旅路はドア・トゥ・ドアで30時間だったそうです。お疲れのところ、リハーサルに駆けつけて下さいました。ご自身のパソコンで資料を映しながらバイオリンとピアノの歴史を辿り、二つの楽器の相性のよさを解説します。これまでにも数々のワークショップをされている西村氏。分かり易く、勉強になる素晴らしい内容でした。
今日は待ちに待ったゲストとご対面。いつものレッスン室に英語、ロシア語、イタリア語が飛び交います。先週のレッスンで一人づつ歌の練習をして、歌詞は完璧のはずだったのですが、歌詞の間違えがあったり、伴奏とずれてしまったり。子供の集中は短く、歌い直しをする度に間違えが増えていきます。もう一度、各自で練習が必要です。
チェリストのワン先生がベニールカフェに初登場。当日に駆けつけて下さったお客さんも多く、超満員での開演となりました。シ客席は穏やかな雰囲気に包まれ、時折、チェロの歌と一緒に呼吸をしているようです。音楽にひたすら奉仕するかのような、精神性の高いチェロの音色でした。普段は北九州での公演が多いワン先生ですが、これからはスクールでの講師活動をきっかけに福岡での公演も増えると思います。
福岡県立美術館のピーター・ラビットの原画展。教室の掲示板にチラシを貼っていると、お母様たちが懐かしそうにご覧になっています。私も絵本の記憶と、食卓で使っていたマグカップの記憶が残っていますが、ストーリーについてはあまり知りません。
いたずらっ子ピーターのお父さんは肉のパイにされた、という奇妙な設定。童話って本来はとても恐い話が多いんですよね。
①チャレンジピース②譜読みし易い曲③お気に入りに星印をつけています。地区大会の課題曲、遺作のワルツ2曲は、技術的には入り易い曲だと思います。小さな手でショパンのエスプリに触れられる貴重な曲です。パデレフスキ版には載っていませんが、全音から出ている遺作集には収められています。Op.70-2、小学1〜2年にしては大人っぽい曲だと思いますが、素敵な曲です。グリンカとブルグミュラーでも参加出来ます。
音楽科を有する福岡女学院では、中学入試で音楽、国語、算数の3教科受験を3年前から実施しています。3才から小学校6年生までピアノを続けた場合、ピアノ歴は9年。その道のプロになるには、 1万時間の訓練が必要という説があります。1日3時間を10年間続けると練習時間は1万950時間に達します。13歳にして手に職をつけたスーパー中学生の誕生です。そこまでスパルタでやらずとも、ピアノを続けた事実は、立派な強みになるでしょう。
小学校6年生でその強みを生かせる音楽入試。11/19(土)に入試説明会が開催されます。ご興味のある方は、是非。
ピアノを習い始めて半年のカナデちゃんの様子を覗いてみましょう。先生からは、練習している「かっこう」が弾けるようになったこと、手の形がきれいになったことを褒められていました。レッスンには休まず通って、テキストの進度も順調です。習い初めの頃は「まじめな性格だから、たくさん練習することでピアノが嫌いになるのでは」と、お母様は心配されていました。練習しないと悩む反面、そんな考えもあるのですね。今のところ、まじめな性格と練習が吉と出ている様子で安心しました。お家ではカナデちゃんが先生の真似をして、お母さんに音あてクイズをすることもあるのだとか。そんなカナデちゃんですが、ピアノが上達する背景には家のきまりがあったようです。幼稚園から帰ると、まず30分の練習です。ピアノの蓋は開いた状態でカナデちゃんの帰りを待っているそうです。すぐにピアノ触れるようにと、お母様の配慮です。30分の練習を終えたら、その後は何をして遊んでも自由。新入生は是非参考にしてください。
モチコピアノスクールでは指導体制を強化中です。8〜9月にかけてレッスン見学と勉強会を通じて意見交換を行ってきました。
音楽のレッスンって、やっぱり、奥が深いな〜と感じます。
カリキュラムを整理して、より分かりやすく伝えることを意識するように努めています。「伝え方が9割」という本が流行りましたが、レッスンも人とのコミュニケーション。伝え方を変えることで、結果は大きく変わってくるはず。子供の緊張を解くには。言葉上手く伝えるには。親御様にレッスン内容を理解して頂くには。生徒さんとの信頼関係を作っていくために講師一丸となって課題に取り組みたいと思います。
新しい曲を宿題にもらった時にYOUTUBEやCDを活用することってありますよね。これはモチコピアノスクールの生徒さんが持っているCDなのですが、8小節のメロディーも1トラックとして160曲くらいが収録されています。「聴くだけで上手になる」といった、魔法のCDではありませんが、確実に役に立っています。分からない時は耳から覚えてね、とい言って持たせています。同じシリーズで青、緑のCDもあります。青、緑は曲のレベルも充実していて鑑賞を楽しめるほど充実した内容。YOUTUBEも便利ではあるけれど...玉石混合かな、と思います。子供のコンクールや発表会のアップ動画につられて「こんなに小さいのに、子犬のワルツを弾いている」とか、目的とは違う所に意識が向いてしまう面があるので、先生がある程度良いものをセレクトしてあげることが必要だと思います。この付属CDの他にも時々おすすめを貸し出しています。
ある小3の女の子はモーツァルトの伝記に夢中。いつの間にかびっくりするくらいモーツァルトに詳しくなっていたので、魔笛とドンジョバンニの有名なアリアが入ったCDを持たせました。好きこそ物の上手なれと言いますが、ピアノのレッスンでも子供の興味を持続させることが大切。
ホールの片隅にスタンバイしている年中さんたち。いよいよドキドキ・ワクワクの本番の始まりです。会場のピアノでリハーサルしたので、少し気持ちが落ち着きました。演奏はもちろん、自己紹介、お辞儀の仕方もそれぞれ個性があって面白いです。年中さんグループが揃ったら、あとは一人づつ順番に客席から袖側へとまわって出番を待ちます前の子を見習って、みんな上手に出来ました。
福岡は今日も突然の大雨に見舞われました。運悪く傘を持たずにほんの少しだけ外出していた時。あっという間に頭からつま先までびしょ濡れになってしまいました。モチコピアノスクールでは恒例の1学期末おさらい会を見据えて、新入生たちが頑張っています。習い始めて3ヶ月の年中、マホちゃんのレッスンを見学させてもらいました。
さあ、今日のピアノはどんな音でしょう。部屋に入ってくる時、鞄から楽譜を取り出す時の表情を見るとレッスンを楽しみにしている気持ちが伝わってきます。メリーさんのひつじ、10人のインディアン、子供のマーチ。とても丁寧なタッチで練習しているから音が綺麗です。普段なら恥ずかしくなりそうなカメラを見ても、今日はなんだか嬉しそうです。入会当初は新しい環境に慣れる事ができるのか、お母様は心配をされていました。子供にとって「社会」とまでは大げさかもしれませんが、ピアノのレッスンは家の中とは違う新しい世界です。まずは、担当の藤島先生と仲良くなれたこと、そしてレッスンに通う事が好きになれたことに感動。
福岡女学院音楽科からオープンスクールの案内が届きました。福岡には音楽科を設置している高校が2校あり、福岡女学院と福岡第一高校になります。女学院は50年以上の長きに渡り音楽家の卵を育ててきた名門。福岡では女学院卒の音楽家の方、先生方が多く活躍していらっしゃいます。市街地から少し離れた学園の敷地は、自然に恵まれ、学び舎としてはとてもいい環境だと思います。私の生徒にも女学院の音楽科、中学、女学院幼稚園出身者が多くいます。ここの園児たち、とても元気がいいです。
高校の音楽科って、いったいどんなことをするの?フライヤーを教室に貼っていると、生徒さん、親御さんたちの目にとまります。「高校に音楽科があるんですね」と興味を持たれる方も。音楽が好き、音楽を専門に学びたいというあなた。福岡女学院のオープンスクールに参加してみてはいかがでしょう?
D級では読譜力と曲を弾きこなす技量が求められます。4曲を並行して練習しなければいけませんから、時間の確保も大きな課題になります。バッハは音楽的にどれも素晴らしい作品です。難しいのはフランス組曲5番ジーク、シンフォニア12番。複雑なポリフォニーが苦手な人は、ヘンデルのファンタジアという選択肢もあり。クラシックではモーツァルトのソナタがチャレンジになると思います。テーマの捉え方が非常に難しく、意見の分かれやすい曲だと思います。ハイドンとベートーヴェンは対照的な曲が選曲されています。ロマン派。エチュード系とそれ意外の3曲に分かれていますね。D級の年齢ではショパンエチュードに達していない方が多いと思いますから、あえてエチュードを弾く必要はありません。華やかなショパンのワルツ。内向的で詩的なシューマン。悲哀に満ちたチャイコフスキー。歌のタイプが異なる3曲から選べるようになっています。個人的にはシューマンがおすすめ。近現代ではドビュッシーが難易度高めです。ただ、ショパンエチュードのように手が完璧に出来上がっていないと上手く弾けない、というわけではありません。好きならば、是非チャレンジしてみましょう。注目はプロコフィエフの夏の精。ロマン派には見られないプロコフィエフ独特のシニカルな詩情が感じられます。シンデレラについてはこれからレッスンで取り入れていきたいですね。さて、B、C、D級と分析をしてきましたが、あくまで参考までに。音楽への興味を絶やさずに、練習頑張って下さい。
A=易しい B=中くらい C=難しい
今やクラシック音楽は世界の海を渡り、新しい土地でその地域の文化と溶け合って生きています。今夜の主役である2人のバイオリニストは実に国際的な経歴の持ち主です。アレクサンドル先生はロシアに生まれ育った真のヴィルトゥオーゾ。確固たるロシアメソードの技術を携え、ヴィヴァルディからポップミュージックまで幅広いレパートリーを有し、とにかく「お客さんを楽しませる」ことが大好きな人柄。数十年前にシンガポールフィルのコンサートマスターとして招聘され、以来クラシックの文化を南国の地に芽吹かせた偉大な立役者でもあります。まさこ先生は日本からロンドン、そしてシンガポールへと国際的なキャリアを歩まれ、バイオリンスクールを運営されています。アレクサンドル先生とは長きに渡り最高の音楽パートナーなのです。
ゴールデンウィークの一足先に二度目の訪問となるシンガポールへ来ています。訪問の目的は前回共演させて頂いたシンガポールフィルの元コンサートマスターのアレクサンドル先生のコンサートに伺うこと。音楽関係を装いつつ、出演はしないのでほぼ休暇です。ゆっくり旅は初めてかもしれません。かなりダラダラと過ごしています。同氏は12月に福岡で開催するコンサートに出演して頂く予定です。スクール生の皆さん、福岡のクラシックファンの皆さんはどうぞお楽しみに。明日のコンサートを前に、シンガポールナショナルギャラリーを訪ねて、スケール満点のアジアアートと特別展の印象派絵画を見て歩きました。
満開の桜を前に、新学期への期待が膨らみます。
写真は2日前の舞鶴公園。
お城の石垣とのコントラストが見事ですね。
「ランドセルは何色?」
「一人で学校に通えるかな?」
「新しい友達が楽しみ!!」
子供たちとは、3月頃から新学期をめぐって会話が弾んでいました♪
中学生になって初めて制服を着る子も多いですよね。
最近のランドセルはカラフルなものから、再びベーシックな黒、紺、赤へ回帰する傾向にあると親御さんから聞きました。
新学期、一年生のランドセルに注目です^^
小学校、中学校、高校に上がる子たちは、4月から少し生活のリズムが変わります。
勉強との両立、あるいは部活動との両立がこれからの課題です。
ピアノが好きでなければ、入学を機にすぱっと辞めてしまえばいいだけのこと。
モチコピアノスクールでは今年も転勤以外の理由で退会の届けはありませんでした。
私たちとしては、この嬉しい事実をピアノ教育への期待と受け止めて、進学してからも楽しみながらピアノが上達出来るスクールを目指します!!
第ニ回モチコピアノスクール発表会が無事終演しました。平日の開催にもかかわらず、たくさんのご来場ありがとうございました。桜の開花が気になって、近くの舞鶴公園の脇道を通って会場入りしたのですが、7分咲きといったところでしょうか。寒い日が続いていましたから。観光バスが集まり、さくら祭りでごった返している模様。
さて、発表会の方はというと、色とりどりの花が満開を迎えました。 「100の練習よりも1回の本番」舞台を経験してこそ、分かることがあります。心が動く体験をしてこそ、人は本当に変われるのだと思います。100の練習があれば、きっと、明るい未来が待っていることでしょう。
4月に2年生になる女の子、来週の月曜日に発表会デビューを飾ります。昨年の12月から藤島先生のもとでレッスンを始めて、最近、みるみる成長している様子。ハリオット「春の声」を丁寧に仕上げていました。ピアノを弾く姿勢も良いです。習い始めてまだ4ヶ月程ですが、音もしっかりしています。ホールリハーサルでは、先生から最後のアドバイスがあります。ホールの響きを肌で感じて欲しいと思います。まだ緊張する様子もなく、いつも通りの凛とした表情。当日が楽しみです。
明るい日差しの中に、ひんやりと冷たい風が吹いた一日でした。3月は別れの季節でもあります。月曜日の発表会を最後にお別れになってしまうレン君。
小学3年生の終わり頃から約2年間、レッスンに通いました。最初に会った時から真っすぐな眼差しを持っている子でした。思った事が素直に話せる性格で、すぐに仲良くなりました。以前はピアノを習ったことがなく、3年生で一からのスタート。もちろん、最初は大変でした。レッスンに通っていた2年の間にリズム、譜読み、テクニックの基礎練習について、何度も口うるさく言いましたから、時には口論になることもありました。でも、根っから音楽が好き、ピアノが好きという気持ちが強くあり「ピアノを弾く喜び」を絶やすことなく続けて来ました。
この日はギロック作曲「ウィナーワルツ」、ブルグミュラー「優美」、バスティン「ヘルナンドの隠れ家」を本番へ向けて猛練習。いつか立派な青年になって、かっこよく弾いている姿が目に浮かびます。
ピティナピアノコンペティション2016年度、C級課題曲ではバロックにインベンションが登場します。15曲全て素晴らしいので1曲を選ぶのは難しいです。個人的には13番、14番、15番、4番、6番あたりをコンクールでは選曲しています。インヴェンションの難易度は省略させて頂きます。インヴェンションはバッハのフランス組曲5番ガヴォットに比べると、ポリフォニー奏法は難しいです。古典派の課題曲には定番のハイドン、モーツァルトに次ぐ第3の選択肢としてドゥシークが出ています。チェコ、ボヘミア地方生まれの作曲家です。同じクラシック時代のクレメンティ、クーラウと並んでソナチネが有名。ベルトミュー作曲の「気まぐれなろば」は時々、レッスンの課題にも選んでします。勢い、音量、パワーが必要な曲です。「カイエ・ドゥ・ルモワンヌ1巻」に掲載されています。このアルバムには他にもフランスのとても雰囲気の良い曲が集められていて、おすすめです。
A=易しい B=中くらい C=難しい
ピティナピアノコンペティション2016年度の課題曲を分析して5つのテクニック要素で難易度を評価しました。5つのテクニック要素はフランスの巨匠アルフレッド・コルトーのピアノメソッドからヒントを得ています。テクニック面から無理のない選曲、長所が生かせる選曲をして頂けたらと思います。
A=易しい B=中くらい C=難しい
クラシック音楽にも邦人の作品があります。発表会やコンクールのプログラムをめくっても、カタカナの作曲家ばかりがずらりと並んでいますから、邦人の作曲家達は少々肩身が狭そうです。でも、中にはきらりと光る作品もあります。
昨年の大発表会では三善晃、音の森から「三度のワルツ」を弾いた生徒がいました。時々聞こえてくる7度の響きに哀愁があって、三善の世界観が垣間みれます。三善晃は日本作曲界の巨星。ピアノ曲も実はたくさん書いている。以前、オーケストラ曲を聴いたことがありますが、暗いイメージが強烈に記憶されています。戦争体験が根っこにある由、彼の音楽がまとっている空気には一種のやりきれない苦痛が漂っています。それでも、三善晃が子供のためにピアノ曲を書いてくれたのは有り難いこと。日本のピアノ教育界において大きな功績です。今年の発表会では海の日記帳から「波のアラベスク」を弾く生徒がいます。けっこう難しいので、必死に練習中です。最近、再びパラパラと三善晃の楽譜をめくっています。
1月から新春トライアルの生徒さんが加わり、さっそく忙しい日々が幕開け。殆どの方がトライアル後に入会を決めて下さり、大変嬉しく思っています。
さて、今年の大発表会のチラシが完成しました。今回のトライアルで入会された生徒さんも、たくさん練習して1年後には立派にホールの舞台に立つでしょう。発表会の案内を親御様にお渡ししていると「初めてだけど、うちの子は大丈夫かな」「今年はヴァイオリンが聴けるんですね」「弾きたい曲があるみたいなんですけど、ほらっ、言ってごらん」と、様々な反応が返ってきます。
モチコピアノスクールでは舞台経験をとても大切に考えています。
生徒にとっても先生にとっても、発表会までの道のりは険しいもの。課題はいつもよりもちょっと難しめ。練習で嫌気がさすこともあるかもしれません。期日が決まっているだけに、先生たちも必死です。(自分の練習もあります)諸々の準備に骨が折れることもあります。それでも発表会をやりたいと思います。舞台経験こそ子供達の音楽に生命を吹き込みます。本番こそ、上達の鍵、魔法、ミラクルなのです。今年のゲストにはバイオリニトの八尋朋子さんをお招きしています。舞台好きの大人達も少々加わり、とても楽しい音楽会になる予定でございます。
3/28(月)16時〜ふくふくプラザホールにて
レッスン終わりに外へ出てみると一面真っ白。福岡でこれだけの雪を見たのは生まれて初めてかもしれません。
今朝は9時から姉妹のレッスン。足跡のついていない道路にぼたん雪がしんしんと積もっていく中、「おはようございます、寒い〜!」と、入って来た2人。車だと危ないと思ったので今日に限ってバスで来たとのこと。
防寒対策のため、体はぐるぐる巻き状態です。今日は遠方から通っている生徒さんはお休みが多く、レッスンはゆっくりペース。ハーブティーを出したりしてお喋りを交え進めました。
先週の日曜日、転勤のため北海道へ引っ越したお友達がレッスンに来てくれました。双子兄弟のかいくん・しゅうくんはモチコピアノスクールの一期生。お母様と一緒に初めて教室へ来た日のこと、クリスマス会、お別れ前の発表会のこと。どれも印象的に心に刻まれています。
この日2人が聴かせてくれたのはバッハのポロネーズ、ギロックの祭り、シューマンのArmes Waisenkind、モーツァルトのアレグロin Fの4曲。
明けましておめでとうございます。警固教室では昨日から藤島先生のクラスがスタートしました。
新年最初のレッスンは3月に発表会デビューを控えている小学1年生の女の子。習い始めて3ヶ月ほどです。前回、レッスンを見学した時に比べると、耳がぐんっと良くなっている様子。メロディーの断片を聴音できるようになっていて、きれいな声でドレミを歌っています。タッチもしっかりしているようでした。
親御様はメモを取りながらとても丁寧にレッスンをご覧になっており、ご自宅での学習に生かされているとのこと。これなら一安心です。これから発表会の選曲に入る予定です。楽しみ、楽しみ。
今年の冬休み、ショパンコンクールinアジアの全国大会に出場する生徒はお正月も返上で練習に励んでいます。私も休みの間はいつもより多めに練習が出来ました。バッハ「ゴルドベルク変奏曲」、ショパン「ワルツ集」、リスト「愛の夢」などに取り組んでいます。ピアノを一人で弾くときも幸せです。
昨年はブログを読んで下さりありがとうございました。今年も宜しくお願いします。