2024/10/14
ピアノを始めたい方、ピアノを再開したい方、音楽が好きな方のために大人の入会キャンペーンをします。ご入会された方には、なんと大好評?のオリジナルトートバック(モーツァルトバック)もプレゼントしちゃいます。...
2024/09/25
今週末、警固教室で開催する音楽の話「J.S.バッハの生涯と音楽」に先立って、少しだけ記事を書きたいと思います。...

2024/09/15
警固教室にて3回目の「音楽の話」を開催します。どのようなイベントかというと、学びあり楽しみありの気軽なサークル、といったところでしょうか。クラシックファンはもとより、ちょっと音楽の世界を覗いてみたいな、という方もウェルカムです。また今回から学生さんは参加費は1,000円とお手頃です。音楽の話を広げていくと、宗教や戦争といった当時の社会情勢、つまりは世界史に繋がる点も多いので、高校生にもおすすめです。 さて今回のテーマはバッハの生涯と音楽。テーマが広く深すぎる上に、お話はけっこう脱線してしまうと思いますのでご了承ください。しかし、演奏はしっかり致します。フランス組曲3番に加えてインヴェンション、シンフォニア、平均律からそれぞれ選曲したプログラムです。ごゆっくりお楽しみ下さい。
2024/07/28
うだるような猛暑の夏休み。それでも元気な生徒達は夏休みの作曲ワークショップ「モーツァルトと遊ぼう」に集まりました。まずはモーツァルトのメロディやハーモニーの作りを簡単に説明して、さっそく「さあ、モーツァルトのように想像の翼を広げていこう!」といきたい所ですが、ほとんど全員が作曲は初めてです。もちろん白紙の楽譜の前に、戸惑っています。そこで今回は、8小節のコード進行を2つ用意しました。そのコードの上にオリジナルのメロディを作るという課題です。一つ目は、スリーコードのみ。二つ目は六度のマイナーも入れて、少し変化を多めにしました。 「どうすればいいか、分からないよ」という反応が多い中、当たって砕けろの精神でどんどん試している子も。少しアイディアを与えたり、訂正を加えて、メロディづくりのヒントを得ていった子供達。最終的にはどうにか2つのメロディーを完成させました。曲を作る上でも、やはり良く聴くことが大切です。聴いてイメージするのです。そうすれば、少しづつ音が聴こえてきます。子供達が考えたものではっと驚くメロディが生まれることもあります。偶然なのか、必然なのか。そのメロディはその子の性格を映している気がします。今回のワークショップでも分かったように、楽譜を書けた方が絶対に良いのです。ソルフェージュをしっかりやっておくと、ただピアノを習っているよりも広がりがあります。まだやったことがない方はモチコピアノスクールで楽しく一緒に勉強しましょう。

2024/07/22
ピアノを習っていると、楽譜を読むことになります。その楽譜には例えば、Allegro(活き活きと、速く)Crescendo(しだいに強く)などイタリア語による音楽用語が用いられています。作曲家がイタリア出身ではなくても、モーツァルトやベートーヴェン、ショパンだってイタリア語で書いています。これは、ヨーロッパのあらゆる文化がカトリック世界の中心であるイタリアから生まれていることに関わっているのです。絵画や彫刻、建築などと同じく、イタリアは音楽の中心地でもありました。フランスやドイツの宮廷には多くのイタリア人音楽家が招かれていましたし、ヨーロッパ中の有能な音楽家はイタリアへ留学しました。 さて、楽譜に音楽用語が記譜されるようになったのは、16~17世紀頃のバロック時代。まずはテンポ表記から始まります。テンポといえばすぐに曲の速さを連想しがちですが、それよりも、アレグロやアンダンテ、レントといったように「雰囲気や性格」を伝えるためにイタリア語で記譜されるようになったと考えられます。それらのイタリア語が用いられるうちに、楽譜上での速度表記として広まっていったのです。偉い人達が集まって「今後は速い曲にはアレグロとつけよ」などと決めた訳ではないのです。古典派の時代になると、作曲家のアイディアを奏者に伝えるために、フォルテやピアノ、クレッシェンドなど強弱記号が記譜されるようになります。この頃には鍵盤楽器の主役はチェンバロからピアノに移行しており、その最大の特徴とも言うべき「強弱の変化」が重要視されるよになってきました。そして、ロマン派の時代にはテンポと強弱に加え、フレーズやアーティキュレーションまで、さらに細かく記譜されるようになっていくのです。 そもそも、五線紙が用いられるようになったのは13~14世紀のこと。今のように通信が発達していない時代。ゆっくり時間をかけて、私達が目にしている楽譜のカタチが作られていったと思うと、一枚の楽譜に壮大なロマンを感じてしまうのです。
2024/07/15
ピアノのお稽古に通い始めると、これまで知らなかった作曲家家の音楽に触れる機会があると思います。そんな時には4つの時代区分を知っておくと、広大なクラシック音楽の世界が分かり易くなります。その4つとはバロック、古典派、ロマン派、近現代になります。最後の近現代はもう少し地域やスタイルで分けて考える必要がありそうですが、ここではあくまで、一般的な時代分けに止めたいと思います。また、現代のピアノレッスンではこの4時代にプラスしてジャズ・ポピュラーも取り入れてコードを勉強しておくと良いですね。 さて、その4時代をとても大まかに説明しましょう。バロック時代の作曲家は宮廷や教会に務めて音楽活動をしていました。所謂、職業人です。あのバッハも教会と宮廷を転々としています。教会では礼拝の音楽を書き、宮廷では様々な儀式や催しのための音楽を書きました。しかし、音楽もしだいに市民階級に広がっていったことで、古典派からロマン派にかけての作曲家は芸術家としての個性を輝かせるようになります。音楽はより人間の感情を表現するようになりました。これが近現代になると、あまりに劇的になり過ぎた感情の起伏は膨らんで弾けてしまい、全く違った趣向の音楽が誕生します。そこからが近現代なのですが、例えばフランスにおいては視覚的なインスピレーションを抱かせる印象派。12の音を素材として扱った新ウィーン学派。アメリカではミニマル音楽や前衛主義など新感覚の音楽も生まれ、音楽って何だろう?そんな問いが作曲家達を新しい音楽へと駆り立てていきました。 今、習っている曲はいつの時代の音楽でしょうか。この4つの時代区分とその歴史的な背景を知っておくと、同じ曲でも違った楽しみが見つかるはずです。

2024/07/14
フランソワ・クープラン(1668-1733)はバッハと同時代にフランス、とくにパリで活躍した音楽家です。ピアノファンの守備範囲からはちょっとはずれてしまうかもしれませんが、素晴らしい鍵盤楽曲をたくさん残しています。とくにクラヴサン曲集の中には今日でも演奏機会が多い「tic toc choc...
2024/07/08
猛暑が続いていますが、皆さん大丈夫でしょうか。このような日にはかき氷を食べるか、涼しい音楽を聴くかに限りますね。以前、スクールに通って下さっていた生徒さんからコンサートのご案内を頂きました。パリへ留学されて、今は東京でミュージシャンのご主人と音楽活動をされているのですが、今回は留学時代にお世話になったというお師匠さんのマネージメントをされるとのこと。トリウム・ヴィレさんの初来日コンサートです。パリからやってくるベーシスト、何だかワクワクしますね。東京近郊にお住いの方は是非お越し下さい。ベーシスト志望の方にはレッスン受講のチャンスがあるかもしれません。 8/30 19:00 OPEN / 19:30 START チケット予約:新宿ピットイン TEL 03-3354-2024

2024/06/30
アムステルダム国立美術館に所蔵されているフェルメールの有名な「ラブ・レター」という絵です。リュートを弾いている女性が、背後に立っているもう一人の女性から手紙を受け取った場面を描いています。さりげない生活の一コマですが、この女性の表情からは手紙の送り主が誰なのか、どのような気持ちで手紙を受け取ったのか、想像が膨らみますよね。この時代のオランダは30年戦争の後、独立と宗教の自由を勝ち取り経済的にも大きく発展しました。その結果、裕福な商家等では楽器に親しむ人々も増えていったのです。音楽の年表で重ねると、バロック中期頃にあたります。J.S.バッハが活躍する前、ドイツのお隣の国オランダでのお話です。 ピアノを習ってきた人にとって、バッハは原点という漠然としたイメージがあると思いますが、バロックという大きな流れの中では終着点でもあります。バッハが誕生する以前のヨーロッパ各地に目を向けると、実は多くの作曲家達が足跡を残している事が分かります。この絵からは市民の生活に音楽が入ってきた様子が感じ取れますね。世界史と音楽の関係は面白いです。年内にあと一回「音楽の話」のイベントを計画していますが、その時はもう一度バロック時代の音楽について深堀したいと思います。
2024/06/10
警固教室のBassic1~3のクラスでは作曲に取り組んでいるのですが、これが面白い効果を生んでいます。その効果とは、一つ目はピアノに触れるモチベーションが高まること。通常のピアノ練習ではどうしても楽譜を介した内容になります。作曲する場合、正しいか間違っているかを気にせずに音遊びができる点がとても良いです。中には熱中して考える生徒も出てきます。そのような場合は「今の音の組み合わせは面白いね」と褒めてあげると、ピアノに触れる回数がこれまでの何倍にもなったりします。 二つ目は音楽理論の導入がスムーズになること。理論といっても、例えば「この和音はきれいだよね、これは濁っているよね。何でだろうね」といったやり取りをする事で、その生徒が音楽を考えるきっかけになったりするんです。 さらに発展させると、左のコードにメロディを作る。メロディから左の伴奏を作る。モチーフのヴァリエーションや展開を考えてみる。といった、少し踏み込んだレッスン内容へもっていくことも可能です。 夏休みには「モーツァルトと遊ぼう 初めての作曲ワークショップ」を開催します。参加無料、小学生対象です。スクール生以外でもお申込み出来ます。夏休みの自由研究課題としても面白いかもしれません。

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