クラシック音楽の4つの時代区分

ピアノのお稽古に通い始めると、これまで知らなかった作曲家家の音楽に触れる機会があると思います。そんな時には4つの時代区分を知っておくと、広大なクラシック音楽の世界が分かり易くなります。その4つとはバロック、古典派、ロマン派、近現代になります。最後の近現代はもう少し地域やスタイルで分けて考える必要がありそうですが、ここではあくまで、一般的な時代分けに止めたいと思います。また、現代のピアノレッスンではこの4時代にプラスしてジャズ・ポピュラーも取り入れてコードを勉強しておくと良いですね。

さて、その4時代をとても大まかに説明しましょう。バロック時代の作曲家は宮廷や教会に務めて音楽活動をしていました。所謂、職業人です。あのバッハも教会と宮廷を転々としています。教会では礼拝の音楽を書き、宮廷では様々な儀式や催しのための音楽を書きました。しかし、音楽もしだいに市民階級に広がっていったことで、古典派からロマン派にかけての作曲家は芸術家としての個性を輝かせるようになります。音楽はより人間の感情を表現するようになりました。これが近現代になると、あまりに劇的になり過ぎた感情の起伏は膨らんで弾けてしまい、全く違った趣向の音楽が誕生します。そこからが近現代なのですが、例えばフランスにおいては視覚的なインスピレーションを抱かせる印象派。12の音を素材として扱った新ウィーン学派。アメリカではミニマル音楽や前衛主義など新感覚の音楽も生まれ、音楽って何だろう?そんな問いが作曲家達を新しい音楽へと駆り立てていきました。

今、習っている曲はいつの時代の音楽でしょうか。この4つの時代区分とその歴史的な背景を知っておくと、同じ曲でも違った楽しみが見つかるはずです。