成長の足跡、新たな一歩

桜が満開を迎えつつある福岡。あいれふホールでは第8回目の発表会が開催されました。今年は入場制限がなく、出演者とそのご家族、お友達も多くご来場下さいました。たくさんの視線を浴びる中での演奏ですから、慣れない生徒には心配もありましたが、最後には生徒達の力を信じてステージへ送り出しました。広いステージに置かれた一台のピアノから紡ぎ出される様々な個性。一生懸命に弾いている姿に感動しました。

バイオリニストの西川のばらさんにはブラームスのソナタ「雨の歌」より第一楽章を演奏して頂きました。ピアノ演奏のリレーが続く中で、響き渡る弦の音色は鮮やかでした。春の訪れ、長いコロナ生活から解放された安堵、新生活への期待など、この瞬間にそれぞれが感じる思いをバイオリンの豊かな音色で包んで下さいました。自分の演奏はもちろん、その道に通じたプロの演奏を肌で感じることも大切です。感動すると記憶に残り、人生が動くきっかけになります。この経験が子供達の将来へと繋がることを願っています。