何度聴いてもドキッとする「ピアノ辞める」の言葉。例年、この時期になると進学や塾、習い事の見直しのタイミングのため相談を受ける機会が増えます。昨年の同じ時期は退会がほとんど出なかったのですが、恐らくはコロナ感染の恐怖の真っ只中で、習い事について考える隙間がなかったのかもしれません。さて、今年はどうなることでしょう。ステイホームの習慣が定着したことで、子供達はよくピアノを弾いている様子。やはりピアノは「楽しい」という当たり前のことが大切だと感じます。スクールの方針としても、より一人ひとりのペースを見極めて、時間を楽しむように努めています。練習に行き詰まったり、勉強との両立に悩んだ時は一度まっさらな気持ちでピアノの前に立ってみてはいかがでしょうか。長い時間軸で見れば、一日や一週間、1年という時間すら大したことではないのです。練習をサボることも時には必要。楽譜を忘れて気の向くままにキーを叩いてみるのもピアノとの付き合い方。最近ではコード読み方、学校の歌の伴奏、ベートーヴェンの漫画の話、易しい連弾を初見で弾いてみたり。色々と気分転換をしています。ご自宅でも、楽しいピアノの練習を発見してみて下さい。