けやき通りからほど近い、赤坂の住宅地に佇む一軒家カフェ「豆豆的花」が今夜の舞台。20名のピアノ愛好家が集い、コーヒー片手に古いアップライトピアノを取り囲んだ。「今年からピアノ教室に通い始めた6才の娘と一緒に、昔習ったピアノを楽しんでいます」「来週に迫った大人のピアノコンクールへ向けて頑張っています」参加の動機は様々です。演奏前の緊張した面持ちとは対照的に、弾き終えた後の晴れやかな笑顔が映える。ピアノというと幼い頃、毎日の練習に挫折したほろ苦い経験を持つ方も多いだろう。だからこそ、再び鍵盤に触れた時に込み上げる思い出の一曲が懐かしい。一人で向き合って来たピアノもこうしてオシャレなカフェの雰囲気の中で聴き合う楽しみもある。福岡のピアノ交流会《めんたいワルツ》からまだまだ目が離せない。