ひとくくりにクラシック音楽といっても時代ごとに様々なスタイルがあります。例えばモーツァルトとベートーヴェンは「古典派」、ショパンは古典派の後に続く時代「ロマン派」に属する作曲家です。
①バロック②古典派③ロマン派④近現代
ピアノ曲はおおまかにこの4つの時代様式に分けることが出来ます。バロックの代表と言えばバッハを思い浮かびますが、同じドイツの作曲家ヘンデルやテレマン、イタリアのスカルラッティ、フランスのクープラン、ダカンなど個性豊かな作曲家たちがこの時代にはひしめいています。古典派にはモーツァルト、ベートーヴェン、ハイドン。ソナチネアルバムでお馴染みのクーラウ、クレメンティの曲を習った方もいるでしょう。これらのピアノ曲は様式感と指先のしっかりしたテクニックを身につけるのに適しています。ロマン派にはショパン、リスト、シューマン、ブラームス、ラフマニノフなど音楽に豊かな感情を込めた作曲家たちがいます。これらの作曲家は演奏技法の探求にも熱心で、ピアノならではのテクニックを広げていきました。20世紀に入ると印象派のドビュッシー、ラヴェルに続いて、新しい音楽を求めて様々な楽派が誕生しました。さらには今こうしている間にも新しい音楽が生まれています。演奏家にとって近代〜現代は探索の余地のある面白い時代です。このように、まずは4つの時代を意識して聴いてみてはいかがでしょうか。