2015年度のピティナの課題曲(C級)でシュモールのポロネーズが取り上げられたのでこちらのシリーズを1〜3巻まで揃えました。曲数が多く一巻だけでもかなりのボリューム感があります。その分音符が小さく、譜読みの習慣がないレスナーには使いずらいかもしれませんが、私としては内容量が多い教材は嬉しいです。幼児期のピアノレッスンでは、第一に音楽的なエッセンスが盛り込まれた作品をたくさん学ぶべきだと思います。選曲の特徴は古典を中心に、歌、オーケストラの編曲も含めたメロディーの美しい曲が多く集められています。
今使っている輸入教材ではロシアや東欧の曲が多いので、時折こちらのシリーズの一巻から抜粋するのもよさそうです。
ブルグミュラー以降の教程では、シューマン、ギロック、プレインヴェンション、フランスの小曲集、カバレフスキーなど選択肢が様々あり困らないのですが、4才のビギナー向けの決定版は見当たりません。
バイエルについては教本というより、すでに文化の遺産になりつつあるでしょう。最後のページに歴史を感じる教程表が書かれてありました。「ピアノ小曲集」多くの情報がない時代に、1〜3巻までこれだけの選曲をするのは、大変な仕事だったと思います。こうして教育用の楽譜を俯瞰してみると、改めてバッハ、バルトークの功績を讃えたくなります。