今週のレッスンではこちらのスピーカーを使って、音楽鑑賞をしました。普段からしっかりカリキュラムをこなしている子供たちにとって、ちょっとした息抜きの時間です。最近はi-TuneやYou Tubeなどでありとあらゆる音楽が手軽に手に入るようになりましたが、じっくり耳を澄ませて「鑑賞」する機会はめっきり減っているのではないでしょうか。見るからに立派なスピーカー。このボディーからはクラシック音楽ならではの上質な音が流れてくるのです。
鑑賞の時間では、ピアノ以外の音楽を聴く事が多いです。というのも、子供達には色々な音色をイメージしてピアノを弾いて欲しいから。ピアノはあくまで表現するための道具なので、ただのピアノの音ではなくて、他の楽器の音色や情景、特別な想いをイメージする事で表現が幅広くなります。ピアノは「小さなオーケストラ」と言われる楽器。イメージ次第で、色々な音色が出せてしまうのです。今日のレッスンで鑑賞した音楽は「オペラ 珠玉のアリア集」。オペラなんて聴いて子供が喜ぶの、と言われそうですが、大丈夫。モーツァルト作曲「フィガロの結婚」の中のアリアを聴いた親御さんは「優雅な音楽で豊かな気持ちになりますね」と感想を話して下さいましたし、プッチーニ作曲「誰も寝てはならぬ」を聴いた年少の生徒さんは、声の迫力にびっくりして大はしゃぎでした。小さい時にこそ、沢山の体験をして欲しい。きっと、今聴いたものは体の深いところに記憶されて、心の豊かさを育む肥料になると思います。