九州大学でイエナプラン勉強会が開催されると聞いて行ってきました。ドイツで発祥し、オランダの学校教育で大きな成果を上げたイエナプラン教育。日本でも少しずつ注目が集まっているようですね。講師に迎えられたオランダ在住のリヒテルズ直子さんは、オランダ教育・社会研究家として、日本へのイエナプラン教育普及のため意欲的に活動されている方です。
会場入りしてまず目にしたのは、まるい円に並べられた椅子。これはイエナプラン教育でも行われている「サークル対話」というものです。講師も同じ輪に入って話すことは、フラットな関係で学びあうことを意味しています。列になって話を聞くことに慣れている私たちは、はじめはぎこちない雰囲気でしたが、直子さんの巧みな対話術によって、しだいに違和感なく話し合いをする輪になりました。
イエナプランの最大の特徴は異年齢学級であること。オランダは4歳から一人で学校に通い始めるのですが、4〜6歳、6~9歳、9~12歳の三つの年齢グループによってクラス分けされています。「先生が大変なのでは?!」という質問が出ましたが、先生よりも生徒が大変なのだとか。互いに学び合う授業では、上の子が下の子に教えなくてはいけないからです。教える事でさらに理解も深まるという事ですね。
チャイムを鳴らさない、子供たち自身が与えられた課題をもとに時間割を作る、解答用紙は子供たちに渡される。日本では考えられないことばかりです。これが、日本に取り入れられたらどうなるでしょうね、、、「静かにしなさい!」という先生の声が教室から消えるかも!?
グローバル化の波が押し寄せる今、対話力、コミュニケーション力は欠かせません。モチコピアノスクールでは、異年齢を活かしたグループワークをする時間を作りたいと常々考えていました。イエナプランにはヒントがたくさんありそうです。CD-R(写真)も頂いたので、復習して、クリスマス会などの行事で試していこうと思います。